コンテンツへスキップ

障害者の結婚観について掘り下げよう!② ~潜入!障害者婚活パーティー!①~

【この記事はこんなことが書いてあります】

  • 障害者婚活パーティーにMOが潜入してみた。
  • 意外とやや障害の程度が重く感じた。
  • 結婚をあきらめてる人の存在のも多く感じた
  • 一緒に行ったN君に成果が?!

今回は実際に婚活パーティーに参加してきたので、その実態をルポします!

まずは、参加したパーティーの詳細です!

会費

男性1000円 女性500円

参加者数

50~60人前後

パーティーのスタイル

8つのテーブルのそれぞれに6,7人が座り一つのグループとなってプログラムをこなしていくスタイル

男女比

7:3(男:女)

参加者の年齢構成

20~50代くらいまで万遍なく、若い人の方が少ない印象

会場

多目的施設のホールを貸し切りで使用

時間

13:00~16:00までの3時間

参加者の障害の状況など(あくまで感覚的な話)

正直やや、障害の程度が重たい方が多いと感じました。

オープン、クローズ問わず就労をしている方はあまりいらっしゃらず、作業所に通っている方がほとんど。

これは、グループホームが主催しているということも関係しているのでしょう。

所謂、社会生活においてコミュニケーションに難があると言われるような方が多かったです。

パーティーの構成

→自己紹介

→軽いアイスブレイク的なレクリエーション

→ビンゴ大会(他テーブルの女性の名前を聞くというドキドキ要素?あり)

→休憩

→グループ替え

→レクリエーション(ジェスチャーゲーム)

→フリータイム

体験ルポ

今回は就労移行の時に一緒だったNくんも同行してもらいました。

Nくんはグローズで就労している私より10歳年下の男性。

なんといってもフットワークが軽く、人懐っこく、愛される人柄!

今回も誘ったら詳細を確認するよりも先にOK!と即答してくれました!

いつものとおり、Nくんが遅刻したけれども(笑)ギリギリ13:00に会場到着!

中に入っていくと少し懐かしい就労移行の光景を思い出しました。

というのも、参加する方々は、どこか一点を集中して見ていたり、少し伏し目がちで、動作もゆっくりしている方も多く、みんな、身なりがきれいでパーティー仕様の恰好をしている…わけではありません(笑)

7,8割の方が普段の恰好できているし、お世辞にもオシャレとは言い難いというのが最初の印象でした。

1~8の番号がふられた座席があり、自分で選んで座ることはできず、職員さんの指示通りの番号のテーブルに座ります。

私は8番のテーブルへ。

着席して、いくつかいただいた資料などに目を通すと・・・

相手が嫌がっているのにしつこく話しかけたり、断られているのに連絡先を何度も聞かない。

という旨の注意事項が大きめのフォントで書かれていました。

一抹の不安がよぎりますが、この辺のルールは就労移行でも存在していたよな…と納得。

要するに、相手の反応に気がつけない特性や、自分の気持ちを抑えられず強引になってしまう方への注意喚起なのかと思います。

「障害」というくくりで対象となる方を制限しないとなれば、どうしてもそういう配慮は必要になるのでしょう。

今回、パーティー自体は5回目のようですが、対象として想定されている方は、作業所に通いながら就労を目指す準備段階の方、または一般企業への就職は正直、難しいと思われるような方も含まれていて、コミュニケーションに少し課題を抱えている方の交流の場として機能させたいという意図も感じられました。

パーティー全体としては構成の通り、じょじょにコミュニケーションを取りながら席替えをしつつ、少しずつ目線を広げ緊張を解いていきます。

最後のフリータイムで連絡先の交換がOKであったり、2ショットの写真が取れたりするというドキドキの展開もあります!

おそらく、テーブル分けは年齢で分けていると思われて、必ず女性が2、3人は入るようになっています。

構成自体はある程度しっかりしていたし、職員さんのフォローがありつつ、半数以上の参加者の方が楽しまれている印象でした。

「恋人」を本気で作りに来ている方もそれは当然いらっしゃってフリータイムでの攻防?が見られました。

記事のためと思いつつも、その気がないわけではなかった私も、そのガツガツに少し辟易してしまい場の盛り上げ役に徹して、何もできませんでした(笑)

若い女性も数人いらっしゃって、そこはさすがに男性が群がっていましたね(笑)

男ってやつは・・・とある意味、微笑ましくもあったのですが、結構な数の男性に連絡先を聞かれ、写真を撮ってなどと言われていました。

ただ、その辺は「断りにくさ」に配慮があってもいいのでは、と思いました。

「恋人をつくるパーティー」と謳って会費も取るのであれば、女性の身を守る観点で、連絡先の交換は自己責任ではなく、一時預かりにして、返信は任意にするなどの配慮が必要かと思います。

パンフレットの注意喚起で、ある一定の強引な方がいることを認識しているのであれば、その配慮があると、より安心して女性が参加できるし、女性の参加者ももっと増えるのではないでしょうか。

私みたいなチキンな男性もその場で断わられるリスクがなくなるしね~(笑)

記事のことを考えて俯瞰する立場でいると、恋人を作るという意識はどっかに行って、純粋にパーティーとして、トランプやゲームを楽しむ参加者の方々の姿にとても好感が持てました・・・というか、そういう純粋さ、声を上げて喜ぶ姿を目にすると、どうしても場を盛り上げようというサービス精神が刺激されますね(笑)

やはり、誰かがきっかけを作らないと動かないというのは障害の有無は関係ありません。

私らしさ全開でゲームの参加者を募りながらコミュニケーションを取っていきました。

結果、職員さんにえらく感謝されました(どういう立場だ??)

そんなこんなで意外とあっという間に3時間の会が終了。

私と同テーブル(ということは40代の方と思われます)の女性2人が仲良くなって一緒に帰ろう、なんて話ながら「普段はこんなに大きな声で笑ったりはしない、笑うっていうのはいいものだ」という趣のことをおしゃっていたのが印象に残りました。

それと同時に普段の生活のツラさや単調さなどが少しだけ垣間見えて、せつない気持ちにもなりました。

<総評>

今回は「恋人をつくろう!」という名の交流イベントの趣が強く、具体的な「結婚観」について話を聞くことはほとんど、できませんでした。

ただ、ある男性が印象的なことを話していました…。

一人暮らし云々の話題の時に、「一人暮らしもできないけど、みんな本当に結婚できると思っているんでしょうか」と。

それを聞いて考えるのは、結婚を既に諦めてしまっている人の存在です。

結婚は夫婦が共同生活を送っていくのが前提である以上、どうしても現実的にそれができない、厳しい状態の方々もたくさんいるのもわかります。

そこについて私は考えや意見を明確に持っているわけではありません。

ただ、グループホームに暮らし、支援を受けながら夫婦として生活する…とか、籍は入れずとも、事実婚としてできる限り二人で生活をするなど、やはり選択肢が増えることで可能性も広がっていくのではないかと思っています。

パーティー全体を通しては、配慮と準備が多少欠けているかなという印象がありました。

単純に段取りがあまり良くなかったこと、コミュニケーションのきっかけはもう少し職員の方が介入とした方がよかったのかなと思いました。

あとは、ゴミを捨てる場所がない、サンドイッチなど食べ物を置く取り皿がない。

これは経費などとは言わず(笑)しっかり準備してほしかったです。

<戦果?について>

Nくんは・・・、友達になれそうな男性!と、いい感じの素敵な女性!と連絡先を交換していました!!!(後日談:デートもしたようです)

1000円払ったから!という欲望に忠実な理由でフットワークの軽さを活かすNくん…うらやましい。

私・・・?ええ、一人の男性から笑顔に癒される、先生みたいだ!とのお言葉をいただき、連絡先を交換してきましたよ(笑)

自分をオチに使いたくなるのも性分ですね!(笑)