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③たまには先生の言うことを聞かないでみる

対談:支援者×利用者×雇用者

ザックリと!対談の内容はこんな感じ!

  • 就労移行支援事業所で働く職員は、介護を含め接客出身者が多く、事務作業のノウハウを持っている人間や、利用者相手にダメな事をダメと言える人間が少ない。
  • 医者は、特殊な環境下で仕事をしている為、一般的な社会組織で働くことがどういうことなのか、わからないことが多い。
  • 就労移行の職員や医者等の福祉関係者が、体験して得た「生きた知識」を持ち合わせているとは限らないので、「先生が言ってるんで、やめます」と、全ての意見を鵜呑みにしなくてもよい。

対談①支援者はビジネスマンたれ!はこちら

MO:でも、やっぱそういうところででも、例の支援者の方[※1]はやっぱり私のことを「体調が心配だ」と言ってはいるものの、その具体的な睡眠時無呼吸症候群の対処についてどうしているのかと、同じ事を3度も聞いてくるわけですね(笑)
「どうだったんでしたっけ~?」とか平気で言うんですね…。

F:感じわる~。

YZ:障害福祉サービス、就労移行ってものに在籍しているスタッフで、別に中小企業とかで事務職の仕事をみんなしたことがあるかって言うと、半分以上はおそらくしたことがなくて、介護とかアパレルとか販売とか…、普通の障害者枠でいったら異業種という所にいて、そこから来た人達なので要は知らないし、わからない状態だから、ナチュラルに働いてもらって、定着支援で面談してもらうってときに、じゃあ具体策が言えるかっていうと言えないんですよね。元々の素養がないわけだから。
ただ、今までの仕事の経験があるし、就職してきた人間だから当然社会のことは知ってるでしょ?っていう状態で福祉サービスの従業員として受け入れる。
だから研修自体もそういう(事務職について知るような)研修はないわけですよね。
当たり前っちゃ、当たり前かもしれないけど、そこは自力でなんとかしなさい!ってことですよね。
自分の今までの経歴から自力で教えていくしかない、という時に「事務職とは何ぞや」ということに対して、しっかり教えてあげてほしいってことがまず一つと、接客系からの転職が多いのは多いと思うんですけど、人と関わったりとか、人のためになりたいっていう気持ちが強い人が多いだけに、ダメなものをダメって言えない支援員が多い。

F:それは、自己満足だよね。

YZ:そうですね。
「大丈夫、できてるよ、できてるよ」とかって、それもまあ、もちろん一つの方法だと思うんですが、場合によってはどっかで発達障害の人とかに対して、それは違うよと、できてないよって直接言ってあげた方が本人のためになる時っていうのがあると思うんですね。
それを「できない、どうするか?報告します。そうだね、頑張れ。」みたいな本人が言ったベースで終わりにしてしまう。

F:無責任なんだよね。

YZ:そこは違くない?ずれてない?っていうのは確認しないというか…そんな感じで、ふわふわした支援員がたくさんいるなーって思うんですよね。

F:それ学校の先生とかにも同じことが言えて、学校の先生って大学出て学校の先生になっちゃうから、実際の社会の組織っていうものは学校の中という結構特殊な組織の中で生きていくわけ。
やっぱり、そういった部分での具体的な社会のイメージ感がないわけですよね。
私立はまた違うのかもしれないけど、公立の学校の先生はそういうところはちょっとずれてしまう。
元々、学校って社会に出るために作られた義務教育なわけで、本来そこは中学卒業までに社会で生きてくために最低限必要な学力や色々な能力、ノウハウを知っていきましょうねっていうことなわけだから、その到達点を学校の先生が分かってないで教えているというのが現状なので、どこも同じかなっていう気が実は私はしています。
お医者さんもそう。私、メンタルの先生って信用ならないっていうのは、社会組織を知らないのにあなた達が先生になった時点で先生って言われるご職業でしょ。
先生同士の内輪揉めだったり、上下関係はあるでしょうけど、あの例えばクレーム処理とかそういうのを全部自分一人で責任をもってやらなきゃいけないという職業では、残念ながらないわけです。
ドクターに職場のことを説明したところでピンとは来ない。
だから結構簡単に嫌ならやめちゃえばって言っちゃったり、もう原因不明だったら全部ストレスって言われちゃうからね。

MO:ひどいですよね(笑)

F:原因不明の時に言われるのが自立神経なんだけども、それも「だからどうしたらいい」っていうのをドクターが言うのではなくて、どちらかと言うとそこから逃げなさいっていうのがドクターで服薬でごまかそうとする。
だから結局、原因になるようなものに対しては何もアプローチは教えてくれてない。
お医者さんを崇拝する方っていっぱい、いらっしゃるけど、ドクターはあくまで薬屋なんですよ。
症状を見て自分達の権限で出せるのがお薬なわけだから、そこに対処をする専門家なのであって別にカウンセラーでもないし、社会を知ってるわけでもないから対処方法を教えてくれるわけではないですよね。
だけど、それに対してやたら崇拝するから「先生が言ってるんで、やめます」みたいになっちゃう。
あんたの人生ってなんなのかって(笑)

※1
MOが通い、YZが勤務していた就労移行支援事業所の支援者。
全体的に仕事が雑と言われることが多く、利用者の間でよく話題にあがっていた。