【この記事はこんなことが書いてあります】
- 障害者婚活パーティーにMOが潜入してみたの第二段。
- 意段取りの悪さにMO驚愕。
- 障害の話、結婚の話はまさかのタブー??
- 障害者側が「障害者向け」に何を期待しているのかというのが、参加する上で重要な要素に。
前回に引き続き実際に婚活パーティー参加したルポをお届けします!
今回参加したパーティーの詳細は以下の通りです!
■会費
男性5000円 女性500円(女性はネット申し込みで、なんと無料!)
■参加者数
40~45人前後
■パーティーのスタイル
女性が座席を一つずつ開けて座り、男性が向かい合って座り順番に話をしていく
一人と話す時間は3分間のみ
その後、好印象の方の順位付けして希望を出し、マッチングすればカップル成立となります
■男女比
6.5:3.5(男:女)
男性25~30人に対して、女性15人前後
■参加者の年齢構成
20~50代くらいまで万遍なく、30~40代が中心
■会場
都心の大型ビルの1フロアーを使用
■時間
主催者側では設定していると思われるが、特に通知はなし
■参加者の障害の状況など(あくまで感覚的な話)
前回と比べると、視覚障害のため盲導犬を同伴される方、車椅子の方など身体障害と思わる方がけっこういらっしゃいました。
実際に話した方も含め、一般企業での就職歴も長く、いよいよ腰を据えて婚活するぞ!という方が多い印象でした。
■パーティーの構成
①プロフィールカードの記入
②上記カードを参考に全員と話すように席をローテーションする(会話は一人3分間ずつ)
③印象カードの記入(複数名と話をするので、備忘録的なものです)
④すべての方と話し終えたら、カップル成立するために自分の希望(優先順位をつけて1~6、7名まで記入できる)を提出して、マッチングしたらカップル成立。
⑤カップルから先にフロアーから出られるという仕組み。
■体験ルポ
ま・ず・は!!!!!
段取りが悪い!!!!!!DANDORIが悪すぎる!!!!!!!!
受付開始時間ちょうどに、エレベーターからパーティー会場のフロアーに降りようとしたら…人、人人、人人人、人だかりでエレベーターから出られない!
車椅子の女性の方がいらっしゃるというのに、エレベーターが開いても誘導し、列を整備する係の方もいません。
前回、登場のソウルメイトNくんが前日の二日酔い!?という極めて昭和な理由で当日ボイコットしていたのもあり、とても帰りたくなりました(笑)
とりあえず、車椅子の女性と一緒に1Fまで降りて、仕切り直し。
一応さ、靴とか新しいの買ったし、多少は気合を入れたのに…(笑)
少し時間をつぶし、再び開始時間5分ほど前にエレベーターで会場に。
降りると受付待ちは、ほぼほぼ男性のみ…。
なんか、視線を感じる・・・。これは好敵手(ライバル)として意識されているっっ!!!
そんな変な緊張感を(勝ってに)持ちつつ、会場ではプロフィールカードの記入を促すスタッフの方の声が急かすようなトーンに聞こえました。
「なんか、焦ってない?」と不安に思いつつ、受付の段取りの悪さが原因で列が滞っている模様。
無事、会場に入れたものの、今度はほどなくして、プロフィールカードの記入終了のアナウンスが!
締め切り時間も聞かされていなかったため、結局、私は全項目書くことすらできず…。
なんとなく、主催者都合ですべてが進行していく…、「金の匂いがするな」と嗅覚が働いてしましました(笑)
さて、実際のプログラムですが・・・、みなさん異性に3分間で何を聞ききますか??(笑)
私は手練れの人事経験者でも、自己プロデュース上手なビジネスパーソンでも、カウンセリング経験値の高い臨床心理士でもありません!
3分の使い方にテンパりながら、どう話すか模索しながらのスタートでした。
この構成がわかっているなら、プロフィールカードの準備をもっとしっかりしたかったです(笑)
以下、話の中で気になったことを羅列していきます。
■障害の話はほとんど、なし
発達障害、双極性障害…、主観ではありますが、比較的カミングアウトしている人が多い印象のある精神障害の方と話すと、話の流れでそんな話にもなりました。
双極性障害って、私も含め「あるある好き」「カミングアウト好き」な人が多い気がしますね(笑)
身体に障害のある方の場合、もちろん目で見てわかる方も多いですが、そこについては話すことはありませんでした。
■結婚についてはタブー?
上記の、障害について話さないということと付随して、結婚観みたいな具体的な話はなく、3分間の話の中でチェックするのは、やはり「人としての相性」が多かった気がします。
所謂フィーリングというやつですね(笑)
私はどんな仕事をしていて、どんなライフスタイルなのかというのは、話しながら見えてくることがあるので、そこが「しっくりくる」のが一番かなと、今になって落ち着くと、そう思います。
女性は無料での参加が可能なので、気軽であるが故の慎重さも感じられました。
複数回参加している方同士で「また、会いましたね」なんて会話も(笑)
ただ、出会いの場に需要があり、お金が発生する時代。
それが実感できましたし、我々、バルネラブルのやろうとしていることもかなり価値が見いだせるなと確認できました。
<総評>
①段取りの悪さ
少し辛辣ではありますが、今回のパーティーはサービス業として、とても質が低かったと思います。
段取りの悪さが原因で、私は実をいうと全員の女性と話ができませんでした。
席のローテーションについて、男性は一回話して一回休み(男性の方が多いから必然的にそうなる)のアナウンス、周知が徹底されていなかったので、私は二回休みが数回あり、その結果、最後の女性とは話すことができず…。
婚活=「縁」と考えて、野暮なことは言わないと達観してはいましたが(笑)サービス業としては、残念ながら失格でしょうね・・・。
②「障害者向け」にどういう意味を見いだすのか?
この主催元はいろいろな条件別でパーティーを行うのが集客戦略のようです。
ニッチな条件もあって、それなりに需要があり、リピーターもいるのでしょう。
ただ、今回は「障害者」に特化した配慮があるパーティーなのかと聞かれると正直、疑問も感じました。
これは「障害者」向けの婚活サービスとして最適なものとは?という問いにもつながりますが、「障害者」の括りを自ら選んで参加している人は、「障害者向け」に何を期待しているのか…、そこを掘り下げられるといろいろ発見があるかもしれません。
バルネラブル主催の婚活パーティー…、ぜひ一度やってみたいですね(笑)
<戦果?について>
今回、9組のカップルが生まれたようです。私も無事に(!?)マッチングに成功しました!
希望を出す前にいろいろ考えましたが、マッチングの希望は「結婚が前提」ではなく、「友達から」とか「もっと話してみたい」とかでOKとあったので、その言葉通りにフィーリングで選ばせていただきました。
お相手の方のプライバシーがあるので、詳細は書けませんが、とても「話せる方」という印象を持ったので、縁が続くといいなと思っています。
「人とのつながり方」について問われる時代です。
“見聞を広げるための出会い”いい距離感でいられる場“について、バルネラブルでも提供していきたいし、そういう場所を作れている知人も知っているので後々紹介していきたいです。