【この記事はこんなことが書いてあります】
- 障害福祉サービスは誰のため、何の目的で作られたのか?
- サービスを受ける側である当事者は、制度によって差別や偏見に晒される可能性があるが、自分が得られるメリットを考えてサービスを選択すればよい。
「障害福祉サービス」は何の目的で作られたのか?
何らかの障害を抱えたことのない人にとっては、「障害福祉サービス」という言葉は聞き慣れないものかもしれません。
そもそもサービスというのは「誰かが」「誰かのために」「何かの目的で」作られるものです。
例えば、女性専用車両は、女性を「犯罪から守る」などの目的で鉄道会社が提供するサービスです。
高齢者には「介護サービス」という、「高齢者の生活を支える」などの目的で作られたサービスがあります。
それと同じように障害福祉サービスも、障害のある方のために国が作ったサービスというわけです。ではこれはどんな目的で作られたものなのでしょうか。
メリットを活かせるサービスの使い方をする
お堅い話が苦手なのでザックリと……。
昔は「障害のある方の自立を支援する」こと。
現在は「社会に溶け込めるように支援する」ことが目的だと私はとらえています。
(昔と今があるのは、障害者自立支援法→障害者総合支援法に変わり、国が制度や目的の見直しをしているためです)
こういうものは特に、社会的に弱者と呼ばれる 女性、高齢者、障害のある方に向けて作られることが多いと思います。
サービスがあることはとてもありがたいことですが、その反面サービスが過剰になればなるほど偏見や差別の壁が大きくなるのではないかとも感じています。
実際に就労支援を求められる方も「障害者だと思われたくない」と障害者手帳を取らずに就職活動をする方もいます。
当事者の方からすれば「社会に溶け込める」というより「社会との溝を深めている」と感じるときもあるでしょう。
しかし障害福祉サービスには様々な種類があります。「障害者だから」障害福祉サービスを使うというより、便利で役に立つサービスもありますから「利用できるものは利用する」という感覚で選択していけばいいのではないかと私は思います。
自分にとってのマイナス要素は、考え方次第で味方になり武器になります。
いろんな角度から考えることで良い選択につながると思います。