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障害を持ち就労できる人とできない人の違い

就労移行支援事業所で就労支援を行っていると様々な人と出会います。

でもみな一応「就労するため」に訓練をしているのですが、就職できずに卒業される人も少なくないです。
「自分は毎日訓練に来て頑張っているのに、なぜ毎日これてもいないあいつが就職できるんだ!」と思ったことがある人もいると思います。

どんな人が就労できるのか

私は「自分の見せ方がうまい人」だと思っています。
これは自分の見せ方なんて理解していなくても、もとの素質で持っている人もいます。

例えばいっつも失敗するけどなんか憎めない人とか。
なんか教えたくなる人とかいませんか? 

見せ方を理解していて、そういう好感をもてる素振りができる人もいれば、特に何も考えていなくても好感をもてる素振りをする人もいます。どっちの人でも構いません。

面接や実習(面接後1週間程度、実際に働いてみるという、障害枠でよくある雇用前の実務テストのようなもの)において、その人の素性を見抜ける人事担当者はそう多くはありません(※たまに見抜くすごい支援員がいるので注意※)。

だから「働けそうに見せる」ことができれば就労はできるのです。

よく就労支援員が「生活サイクルが整っていないとダメ」、「能力が高いだけでは就職はできない」と言います。これはちょっと誤りがあると思います。

生活サイクルが整っていなくても、能力が高いだけでも就職はできるのです。

就労してそれが「継続する」ということ

就職ができないのではなくて「就職ができても続かない。」が正しいと私は思っています。

就職をするという能力(面接をする・実習に合格する)ことと、就職してそれを続けるという能力(毎日通勤して、気持ちの波とバランスを取りながら業務をこなすこと)は大きく違います。

つまり、どちらも備わっていなければ就労して定着することは難しいのです。(また違う天性の運を持っていて、うまくいく人もいますけどね…)
就労支援などの訓練所で不安定に過ごしていても、就職が決まる人もいれば、毎日安定的に過ごしていても面接が通らない人はたくさんいるのです。

「就職できるかどうか」にフォーカスするなら、ただ単純に企業側に「この人なら仕事をお願いできそう」と思わせるような”素振り”ができればうまくいくと思います。

ただ結局、就労継続する能力も持っていないと続けることは困難ですが…