約3週間、テレワークで働きました!
緊急事態宣言に合わせて、予定より数日早くはなりましたが、私の働く特例子会社では、所属する部署全体の業務がテレワークに移行しました。
それからおおよそ3週間が経ったので、テレワークで働いた感想など、障害者雇用の現場の目線でいろいろ記していこうと思います。
まず、巷でも話題にあがるテレワークを行う上での障壁ですが、ありがたいことに私の働く会社ではグルーブ会社での大規模なLANがあり、テレワークもすでに他部署で導入されていたため、ネットワークセキュリティなどのインフラの問題はありませんでした。 しかも、担当業務はPCに依存したものばかり、会社のPCをそのまま持ち帰ることも可能なので想定では完全テレワークが実現します。
とはいえ、私が管理を任されている業務については、テレワークで起こりうるトラブルとそれに対する対策、必要に応じて業務フローの変更も検討するよう、上司からお達しがありました。
環境の違いで起こるトラブルを考える
出社して行っていた業務をテレワークに移行する際に、業務自体が変わらないのであれば、あとは環境の差があるだけです。
両者の環境について、大きく違う点は何かを把握すること、それがそのままテレワークでのリスクヘッジにつながると考えた結果、答えは下記の2点のみ。
とてもシンプルなものでした。
- ネットワーク接続の環境が変わること(自宅での環境に変わるということ)
- 社員が物理的に離れた距離にいること
上記2点の環境の違いで起こるトラブルなら、私のITリテラシーでもリスクヘッジできるし、仮に対応できないものは、おそらく業務に依存したトラブルではないだろう、と高を括っていたのですが、実際のところ…ビックリするくらい、何のトラブルも起きませんでした(笑)
どんなに自宅のWi-Fiの通信速度が遅くなったとしても、Skypeでの通話(音声のみ)くらいはできますし、最低限のコミュニケーションは最悪チャットでも構いません。
Skype for Businessが導入されていれば、在籍確認機能といって、メンバーのネットへの接続状況が可視化されるので何か異変があれば、すぐに連絡することができます。
極端に言えば、それをそのまま出欠の確認としても使えないことはないのです。
在宅ネットワーク環境のトラブルで連絡ができなくなったときを想定して、一応、緊急連絡先のスマホ対応版として、グルーブLINEをつくりましたが、それも使用することはありませんでした(笑)
テレワークは業務環境が命
ただ、私たちのケースは業務内容と社内環境がしっかり合致した奇跡的な事例なのかなとも思います。
業務内容を取ってみても、完全PCに依存している業務はそんなに多くはなく、現物での納品を行う作業や紙媒体に依存している業務ではセキュリティの問題も大きなハードルになります。
また、就業規則の問題もあるかと思います。私の会社は社内環境として、テレワークの社員が多数在籍し、ノウハウも蓄積されていたので、社内ルール・規定が定まっていたのもストレスなく、スムーズにテレワークに移行できた大きな要因だった思います。
テレワークを運用する際のハードルついてはコロナ禍が収まれば、ネットワーク環境やセキュリティの問題は整備されていくだろうと思います。
まず導入する企業が増えるだろうし、中小企業でも扱いやすいクラウドや、テレワークのコンサルなども増えるのではないでしょうか。 個人的に、テレワークのメリットはそうとう感じられたので、やはり、多様な働き方を実現するためにも、導入する企業が増えることで、敷居が下がってほしいと願うばかりです。